選ぶというより、創りだそう!
レンガタイルの湿式製法(原料を水分を含んだ練り土状にして押出成形スいる方法)は、真空押出成形機で板状に押し出して成形します。
押出成形の段階で、金型の違いによって表面凹凸を付けるものと、
成形後の2次加工によって面状を変えるものなど、様々な種類が
制作できる利便性があります。
プレス成形と違って金型制作費も安く、現場単位で金型をつくることも十分可能です。
各種の表情を参考としてください。
金型成形のままのものや、二次、三次と手間を掛けて制作するものなど、建築素材としての面白さは、ここにあります。
最上:フラット面 金型フラットから抜き出しのまま
上から2番:二丁掛短手方向にワイヤーカット成形(通称:粗面)
上から3番4番:二丁掛の場合、長手方向にワイヤーカット成形(通称:粗面)
最上:割肌、テッセラ面 1枚で成形したあとに、2枚割する。
上から2番:はつり面 厚手の素地を成形し乾燥後、片面をハツリ落とす
成形時に裏足は金型で抜かれています。
上から3番:焼成後のはつり。 表層とは違った内部の焼き斑が現れます。
最下部: 成形後のある程度柔らかいうちに、表面を物理的に荒らし手加工します。
最上部と2番:成形後の素地が乾燥する前に、金ブラシ等を使って表情をつくります。
上から3番目:ローラー掛したクレーター面にスクラッチ風に手加工のブラシ挽きを長手方向に統一して仕上げます。
最下部:ワイヤーカットした表面にクレーター巻のローラーを掛け、部分的に手を加えます。
全てスクラッチ。
押し出し成形の縦、横の方向違いによって、櫛挽される流れが違ってきます。
取り付ける釘の種類や深さ間隔によって変化を付けます。
最上部:コバ面カカシ加工をしたタイルに、白釉掛をし、クラシカルな雰囲気に
グレードアップします。
上から2番:幅抜きワイヤーカットに対し、手作業でキズを付け、部分的に白釉掛します。
上から3番:4面カドカカシ 幅抜きワイヤーカットでザックリ感をさらに強調させます。白骨材(シャモット)を混入させ、骨材の成形時の引きズレを起こさせます。
最下部:旧来の塩焼きをモチーフに、焼成後の露出効果を狙った原料を混入ます。
最上部:原料内に焼成時に燃え尽きる粒上の原料を混入させ、焼成後のクレーターを作り、二次加工でショットブラスト加工を施してさらにクレーターの露出効果を狙います。
上から2番め:ハンドメイド加工 泥状に表面加工し焼成します。
上から3番め:白粒シャモット入 ワイヤーカット面に部分釉掛けします。
最下部:乾燥前の素地に土状の原料を掛け還元焼成します。
最上部:ワイヤーカット面に、凹凸ローラー掛をします。
上から2番:フラット成形面にローラープレスします。
上から3番:成形素地の段階で表面を荒らし仕上げします。
最下部:粗い骨材を使用した粗面に、ショットブラスト加工を施します。
最上部:ワイヤーカット粗面 幅抜き 通常品
上から2番:ライン抜き後、ショットブラスト
上から3番:フラット面に部分ショットブラスト
最下部:紐あてローラー加工
最上部:ライン引き+ショットブラスト加工
上から2番:ローラー掛面+カカシ加工
上から3番:ハンドメイド 表面加工
最下部:ライン引き 金型
最上部:ライン引き テッセラ
上から2番目:角カカシ仕上げ
上から3番目:ワイヤーカット+コロガシ加工
最下部:ハンドメイド加工
最上部:粗面幅抜きアンコ焼き 還元焼成
上から2番:筋面
上から3番:スクラッチ(深目仕上げ)
最下部:クレーター付ローラー仕上げ
最上部:ローラー掛+白釉掛
2番から最下部:粗面ハンドメイド砂状仕上げ
最上部:はつり+ショットブラスト仕上げ
上から2番:はつり仕上げ
3番4番:ハンドメイド加工
最上部:クレーターベルトローラー掛
上から2番:クレーター焼き+ショットブラスト加工
3番目:山型リブ。 金型使用各種リブ型
最下部:ボーダータイルショットブラスト仕上げ
技法は、数十年間の間に様々な工夫を試みてきましたが、
完成後のイマジネーションから逆算して、数千本から数万本の
タイルの集合体被覆を想像することから始まります。
たまたま、「レンガタイル」と呼ばれるイメージの建材ではありますが、
集合体としての素材の表現力は、まだまだ多様に存在するのではないでしょうか?
TLCアソシエイツのレンガタイル