建築業界関係者の一部の人達は、理解しているとおもいますが、せっき質タイルの「せっき」とは、通常ほぼひらがなで表記されています。
上記のような環境依存文字の為、パソコンであえて表記する事ができますが、化け文字になって読みとれない可能性が大の為、ほぼひらがな表記です。
建築設計事務所の図面にも、本来の漢字表記にはほとんどなっておりません。
「石器」とパソコンで間違って記入されている場合が多いですね。
本業の私としては、どうもひらがなでは、軽さというか、本質が伝わらない原因ともなっている気もしています。
タイルの分類で、素地の質による分類があります。
素地の吸水率により分類すると、下記3種に分けられます。
2008年のJIS A 5209陶磁器質タイルの改正により、従来の陶磁器、せっ器質、陶器質の区分がなくなり、
Ⅰ類(3%以下)
Ⅱ類(10%以下)
Ⅲ類(50%以下)
の区分に刷新されました。
JIS A 5209陶磁器質タイルの改正 ※INAX資料参照
従来は、吸水率によって磁器・せっ器・陶器などの材質を区分し、内外の使用判断としていましたが、現況はタイルの素地の粗密を表すだけの規格となりました。
当社で扱う外壁レンガタイルは、結局 Ⅰ類とⅡ類の2種ということになります。
レンガタイルは、原料の条件や焼成環境により一律なものではありません。
一般的に、「レンガタイル」という言葉だけでは、素材の共通認識はできないわけで、昨今のセメント商品から、輸入材のカット加工のレンガ、磁器の釉薬掛け品など
ますます、通訳が必要な現状なのです。